ちびでも大好き⑥
ー亀 裂ー
Nの件でのやりとりがあってから、Kが急にドタキャンをすることや、来るっていった時間に来なかったりすることがありました。
少しの事かもしれませんが私には好かれてる自信がなくなっていく十分な材料でした。
そして4年生の夏。
私の学校では資格をとるために実習にいかなければなりません。
その為、私は地元に一時戻ることになりました。
期間は10週間。2か月とちょっとの期間離れ離れになるのが不安でした。
そして実習が始まり、Kからの連絡はさらに遠のいていた様な気がします。
少しでもKの事が見たい私はKがゼミの人と遊びに行くと写メ見せてー!と送ってもらっていました。
送られてくる写メには必ずNがいました。
Nは別に同じゼミでもなく、同じゼミの女の子はいない中
Nだけがいるその空間に違和感を感じていました。
そして海に行ったと送ってきた写真にもやはり、Nが写っていて
私はつい 「またNいるんだね」 と言ってしまいました。
そこからKはまだ疑っているのか。心外だ。といった内容で怒られました。
私は嫌われるのが嫌でひたすらに謝って、その場は何とかおさまりました。
今、思うとこれ私別に悪くないな。(笑)
数日後、Kが寂しがっている私に会いに行くよと言ってくれて日にちを決めました。
わたしはとっても嬉しくてすごく楽しみにしていました。
日々の実習でストレスは溜まっていたし、Nの事が気になっていて不安は続いていたのでそう言われ心から安心しました。
会いに来てくれるなら県外までわざわざ来てくれるならまだ私の事を好きでいてくれてるんだと思っていました。
しかし…
その約束の数日前にKから
K「ごめん、約束してた日にゼミでの予定が入っていけなくなった。ごめん。」
と言われました。それでも私はこの前怒られた事もあり、しつこくしたら嫌われてしまうとその時はわかったと言いました。
しかし、会う予定だった当日に「実はゼミの予定今日じゃなかったんだよね!俺も今日知ってびっくりしてる!」と言われました。
そんな事ある?(笑) って思っていましたが飲み込んでいきました。
会えなかったからと別日に予定をたてました。
しかし、その日も
K「おばあちゃんが開放骨折して、医師の説明を聞かなきゃいけないんだけど母親が行けなくて、聞きにいかなきゃいけない。だから行けなくなった。本当にごめん。」
実はKには社会人の兄がいて実家の近くに住んでいました。
まだ学生の弟にそんな大事な話をすることはあるのかと内心はとても疑問でした。
しかし、事実である可能性も否定できないのでこの時も言葉を飲み込みました。
2回もドタキャンされ、悲しかったわたしは
私「忙しそうだし、会いたいし私が会いにいくよ!」
と会いに行く約束をしました。
来る気がないならいったれ!!みたいな気持ちでしたね。(笑)
会いに行く数日前…。
Kと買い物や映画を見に行こうと約束をしていました。
そして
K「会う日さぁ、現地集合でいい?(笑)」
この一言に限界を感じました。
散々、ドタキャンをされた後にこの言葉…。
めんどくさいと言われているような気がしてならなかったのです。
私「忙しいんならもういいよ。会うのやめよ。」
K「……なんでそうなるの。ちょっと色々今後の事考えさせて。」
あー!!失敗したー!!これやばいやつ…。
終わりのやつ…。
言わなきゃよかったな。やだな。
そう思いながら私がKからの連絡を待つのでした…。
fin.♡